talk03
まずは、入社したきっかけを教えてください。
- 知り合いの紹介で汐見製作所のことを知り、製造の経験はなかったものの「何でもやります!」と話したところ、スポット溶接の仕事をさせてもらえることになりました。毎日、一生懸命でしたね。最初は、自分にできることを全力でやって、それでお金がいただければ十分だと思っていました。でも、少しずつ、一日に何個やろう、何時までに終えよう、という目標ができてきて。それを達成していくのが楽しくなっていきました。
これまで働いてきて、印象に残っている出来事はありますか?
- 入社3年目の頃、社内の業務改善発表会に挑戦したことです。メンバーは決まっていなくて、パソコンとパワーポイントを使って資料をつくる役割に空きがあったんですよね。ちょうど、通常業務とは違うこともやりたいと思っていたところだったので、パワーポイントなんか使えないのに、ここでも「やります!」って挙手したんです(笑)。
実際にやってみて、どうでしたか?
- 初めてのことだったので、やっぱり大変でしたね(笑)。でも、言ったからにはやるしかない。自分なりに調べながら、なんとか形にしました。ただ、考えたことや行動したことが会社に反映されていくのは面白かったです。それからしばらくして、当時の課長兼工場長が、係長に推薦してくださったことには驚きましたね。
一階級飛ばして昇進、ということですよね。
- そうなんです。班長の経験もないのに、なんで私なんだろうと思いました。それで聞いてみると「ちゃんとやってくれるから」という答えが返ってきて。試作品をつくるときに、メモを取って資料にまとめていたことを評価してもらえたんです。ただ自分が困らないようにしていただけなんですけどね。現場の仕事もわかっていて、パソコンも使いこなせることを評価してくれたんだと思います。そのときに初めて、発表会を頑張ってよかったと思えました。
部下になる人のなかには、太田さんより経験がある人もいたんじゃないですか?
-
私より社歴が長い方もいれば、年齢が上の方もいて。不安はありましたけど、ワクワクもしていました。
新しく何かやれるなら、とにかくやってみようという気持ちの方が強かったですね。